“人事担当部長が語る「三鬼化成の働き方改革」”
「働きやすい会社」をめざして
総務人事担当部長:沖
働き方改革の推進
三鬼化成は2014年に現社長が就任して以来、社内の改革を進めてきました。さらに2018年7月には広島県の働き方改革認定企業となり、取り組みを強化しています。認定企業となったことをきっかけに、県や市のさまざまなセミナーに積極的に参加するなど、現在は全社が一体となって「働きやすい会社」をめざしています。
以前、女性社員だけを集めてディスカッションをする機会がありました。今までにない取り組みだったため、積極的に意見が出るかどうか不安だったのですが、それは杞憂でした。女性社員たちは思った以上に活気があり、ひとりひとりが業務についてさまざまな考えをもっていたのです。ディスカッションで出た意見はその後、業務改善に役立てられています。
社員たちは決して受け身ではなく、自分から動く力をしっかり持っている。改めて気付いたことで、もっと能力をいかして活躍してもらえるように、私たちが積極的に改革していかなければ、と思うようになりました。
女性が能力をいかして活躍できるように
女性管理職の登用、営業職での採用など、特に女性が活躍できる職場環境の整備に力を入れています。現在女性管理職は2名。数字としては11パーセントなので平均よりは高いのですが、人数はまだまだ少ないのでもっと増やしていきたいと思っています。
今現場で活躍している社員の中には、これから管理職として活躍できる人もたくさんいます。
もともと三鬼化成の女性社員たちは活発で自ら率先して行動する人が多いので、環境づくりを整えていけば女性管理職は珍しくもない当たり前の存在になるほど定着するのではないでしょうか。
女性は結婚・出産を経て、仕事と育児をどう両立するかという課題があります。当社でも育児休暇を取得した社員は何人かいて、現在は復帰して働いてくれています。フルタイムが難しければ正社員のまま時短勤務することも可能ですし、仕事と家庭を両立しやすい部署に異動することもできます。
仕事を辞めることはとても簡単ですが、それは最後の選択肢。自分のやりたいことをあきらめずに働くにはどうすればいいか、会社としても辞める以外の道をしっかり用意して、一緒に考えていきたいですね。
有給休暇を積極的に取得できる雰囲気づくり
仕事とプライベートとにメリハリをつけて働けるように、有給休暇の取得増加にも工夫して取り組んでいます。私自身、「この日は○○で有給休暇をとるから」と自分から理由を発信して積極的に休みをとっています。本当は有給休暇を取得するために理由を伝える必要なんてないのですが、私のように上の立場の者が示すことで「こういう理由で休みをとっていいんだ」と社員に思ってもらえるのでは、とあえてオープンにしています。
上司が休みをとれば、部下も遠慮することなく休める空気ができます。こうした雰囲気づくりのおかげか、今は社内全体の有給取得率も上がっています。
新しい制度や取り組みに目を向けて活用していきたい
当社では、入社3年以内の社員を対象に奨学金返済支援制度を導入しています。これは2018年4月に、偶然新聞を読んでいてそういう制度があると知ったのがきっかけでした。管理部は、社員の皆さんが働きやすいような手助けをするのが仕事です。何か役立つことはないか、いろんなところにアンテナを張って、いい取り組みがあれば導入しています。
近年は女性の活躍に向けた動きが活発ですが、また若い人の定着率にも目を向けなければならないと考えています。社員のキャリア相談に役立てばと思い、最近キャリアコンサルタントの資格を取得しました。人事担当として、社員の相談を受けることは以前からありましたが、そのころは適切なアドバイスをしてあげることができませんでした実は、相談してくる人の中に答えはあるということに気付きました。
それをどう上手く引き出してあげられるか、それがキャリアコンサルタントの役割だと思ったのです。これからは皆さんが安心して相談できるようにしていきたい。そして、安心して会社のなかで活躍してもらえたらとてもうれしいです。